進化したマクセルのハイブリッドヘッドホン「MXH-DBA900」–試聴レビュー

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新たなヘッドホントレンド“ハイブリッド”を2つ採用したモデル

秋から冬にかけて、メーカー各社のヘッドホン新製品がおおむね出そろってきた。今年のトレンドとなっているのは、さまざまな組み合わせでの“ハイブリッド”というキーワード。例えば、音の特性に合わせてバランスドアーマチュアドライバやダイナミックドライバを選択して組み合わせたり、ハウジングを異なる素材で合わせて音質向上を試みたり、あるいは密閉型とオープン型を融合させたりと、各社さまざまな合わせ技を訴求している。その中で、ドライバとボディともに“ハイブリッド”の冠を持つモデルがある。「Wハイブリッド構造」を採用した、マクセルのカナル型ヘッドホン「MXH-DBA900」だ。早速その実力をチェックしていく。

2つのドライバと素材の異なるボディを組み合わせた“Wハイブリッド構造”

2012年12月より、マクセルはシンボルマーク“m”を掲げ、音を徹底的に追求したミドルからハイエンドのヘッドホンを投入している。今回の「MXH-DBA900」は、その第3弾となるモデルだ。「原音にどこまで忠実になれるか」を追い求めた1つの答えが、バランスドアーマチュアドライバ+ダイナミックドライバのツインユニット、および高剛性アルミ二ウム+樹脂ボディのWハイブリッド構造である。詳細については後述していく。まずはパッケージを開けて行こう。 mブランド共通のデザインが施された黒のパッケージ。裏面には製品の詳細と、今回採用されたハイブリッド構造などが記載されている。中を開けると本体のほか、銀イオンを施した抗菌イヤピースとコードキーパーが同梱。シンプルな構成だが、実際に使用するには充分な内容だ。

設計の音響バランスに基づいたハイブリッド構造

無理なく収まる軽い装着感で疲れにくいのが◎

続いて本体を見ていく。ハウジングはmブランドロゴが刻印された高剛性アルミ二ウム素材と、それを支える形で樹脂素材が組み合わせられている。制振性に高剛性アルミ二ウムで抑えきれない不要振動を、樹脂が吸収することで抑制。濁りのない透明感のある再生音を実現する。また、ケーブルはフラット形状を採用しており、ポケットやバッグなどから取り出す際や使うときに、ケーブル同士が絡みにくいのが特長だ。装着してみると、耳にすっと収まりフィットする。多くのドライバを搭載したモデルは装着感がタイトに感じてしまう場合もあるが、本製品は軽量感のある、いわゆるカナル型の着け心地で疲れにくいのがうれしい。 今回新たに採用された、ハイブリッドドライバをチェックしていく。単にバランスドアーマチュアドライバとダイナミックドライバを搭載しただけでなく、新設計の音響バランスに基づいた配置がなされているのがポイント。バランスドアーマチュアドライバは、解像度の高い繊細な音をダイレクトに伝送するため耳の近くに、一方のダイナミックドライバは、ドライバ同士の干渉を避けるため後方斜めの位置にあり、直進性のある高音を抑えて迫力の中低音を担う。前述の不要共振を抑制するハイブリッドボディと、計算された音響バランス設計のハイブリッドドライバによる“Wハイブリッド構造で、クリアな高音域と臨場感あふれる中低音域を再生する。

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Source : CNET