書籍を非破壊自炊できるスキャナー「ScanSnap SV600」は「本」を殺す最終兵器か?

20130615-SV600 5万円台で誰でもGoogle Books的な活動(図書館の本を片っ端からデジタル化)が可能になる、非破壊自炊マシーンことPFUの新型スキャナー「ScanSnap SV600」が発表になりました。 自炊に役立ちそうな機能としては、こんなものがあるそうです。
  • 断裁不要
  • 見開きでA3まで撮れるので、大判の写真集や婦人雑誌等にも対応
  • 見開きにした本の、紙の歪みを自動補正する「ブック補正機能」
  • ページを押さえた指が写り込んでも消せる「ポイントレタッチ機能」
  • 「ページめくり検出機能」でページめくりを検知して自動でスキャン
  • または「タイマースキャン機能」により、一定時間ごとに自動スキャン
他にも機能はいろいろとありますが、ここまで露骨に……いや見事に「従来の問題点」をクリアし、「自炊は面倒」とか「断裁するぐらいなら自炊はやめとこう」といった歯止め感をすべてうっちゃるような強力ソリューションの登場に、驚嘆するしかありません。 何といいますか、ピンポイントに「本」に狙いを定め、圧倒的な火力を集中して撃ち抜くことを想定しているように見える仕様に、もはや一周して「本って凄いな」という感慨を覚えました。 PFUのサイトには、ScanSnap SV600のいろいろな利用シーンを提案する動画も公開されていますが、ペラであれば従来のドキュメントスキャナーの方が高速だし、名刺をわざわざバラバラに置いて1回でスキャンする必要性はうすいし、子どもの工作みたいなのは、たぶんデジカメで撮ったほうが立体感がわかりやすくていいと思います。 よって、これを買う人はどう考えても本の非破壊スキャンが第一の目的であり、そのための機能はパーフェクトで、つまり、これまでの本の「デジタル化させてやんないもんねー」という抵抗は、もう完全に無力化されている。 そういう意味で、デジタル化しにくい、印刷技術の登場からこれまでに発展してきたメディア形態としての「本(の特別さ)」は死んで、紙に載っていたいろいろな情報がもっと普通にデジタルで流通するようになると、それはいろいろ差し引きした結果やっぱり「いいこと」なんじゃないかなと思いました。交換日記のノート(↓)をきれいにスキャンできるのは、魅力ですね。