スマホ盗撮:動画、消音、アプリ悪用…相次ぐ 上半期、検挙半数近く使用 県警、取り締まり強化へ /兵庫

スマートフォン(多機能携帯電話、スマホ)を悪用した盗撮の摘発が相次いでいる。県警生活安全特別捜査隊によると、今年上半期に県警が盗撮の疑いで検挙した半数近くがスマホを使っていた。手軽に高画質の動画を撮影できる機能や、撮影時のシャッター音を消せる「消音アプリ」を悪用する手口が目立つ。捜査幹部は「スマホの普及で一層、盗撮件数が増える可能性がある」とし取り締まり警戒を強化していくという。 「スマホの画面を見ているふりをすれば、ばれないと思った」。6月にJR三ノ宮駅のエスカレーターで女性(20)のスカート内を撮影し、現行犯逮捕された会社員の男(29)はこう供述した。男は、あらかじめ録画開始ボタンを押したスマホを手に、女性の背後からスカート内に差し入れたところを警戒中の鉄道警察隊員に取り押さえられた。 生安特捜隊によると、スマホを使った盗撮は昨年から目立ち始めた。今年上半期に盗撮で検挙した57人のうち25人が使っており、前年同期比で9人多い。「盗撮のために(従来型の携帯電話から)機種変更した」と供述した男もいたという。 押収したスマホを解析したところ、ほとんどが動画での撮影か、消音アプリの連写機能を悪用していた。いずれもシャッター音は鳴らず、被害者が盗撮に気づかないケースも多いとみられる。 携帯電話各社は、端末のカメラを盗撮などに悪用されないよう、シャッター音が鳴るように設計している。しかしスマホの場合、消音アプリがネット上から安値でダウンロードでき、簡単に消音化できる。 消音アプリは「子どもの寝顔や動物の撮影に適している」などのうたい文句で販売されている。消音機能を盗撮目的と断定できないため、開発・販売を法令で制限するのは難しいという。 [Source : 毎日新聞 2013年08月07日]