日本マイクロソフト、サイト検証ツール「modern.ie」の日本語版を公開

日本マイクロソフトは2013年4月3日、Webサイト検証ツール「modern.ie」の日本語版サイトを公開した。

modern.IEについて

modern.IEは、無償のツールとリソースで構成されている Web サイト検証サービスです。このサービスを利用することで、複数の異なるブラウザーや OS での検証時間を短縮できます。

Microsoft では、今でも多数のユーザーが以前のバージョンの Internet Explorer で閲覧していることを把握しています。また、最新の Web 標準や自動更新によるプラットフォーム プレビューの配布が正しい方向へ進む手段であるものの、幅広いデバイスとブラウザー バージョンが、今でもテスト マトリックスで大きな問題になっていることも把握しています。modern.IE は、HTML5 や CSS3 などの Web 標準を使用した革新的なエクスペリエンスの構築を簡単にすると同時に以前のバージョンの IE をサポートすることで、Web の進化を促進する手段です。

modern.IE は、BETA 段階にある発展中のプロジェクトで、Microsoft の熱意あるエンジニアとテクニカル エバンジェリストで構成された小規模なチームが構築しました。チームは、ツイート、カンファレンス、ブログなどで、Web 向け、特に Internet Explorer 向けの開発方法について開発者が語る必要があった点を聞き取ることに、多くの時間を費やしました。

コード検出ウィザードについて

コードのスキャンという発想は、Web では新しくありません。modern.IE が異なっているのは、以前のバージョンの IE をサポートすると発生する可能性がある、一般的なコーディングの問題に重点的に対処する点です。最新バージョンである Internet Explorer 9 と 10 では HTML5 Web 標準がサポートされる一方で、それらは以前のバージョンの IE ではサポートされないので、両方のバージョンを対象にしたコード作成は本来よりも難しいことがあります。そのため、modern.IE では、コードをスキャンし (コード自体は実行しない、静的な Web クロール)、Web ページの結果を次の 3 カテゴリに分けて報告します。

以前のバージョンの IE をサポートすると発生する可能性がある、一般的な問題に対処する。
最新バージョンである IE 9 と 10 では HTML5 Web 標準がサポートされる一方で、以前のバージョンの IE ではそれらはサポートされないので、通常、開発者は両方のバージョンを対象にコードを作成する必要があります。このため、さまざまなバージョンの IE をテストすることが難しくなることがあります (たとえば、サイトが互換モードで表示される原因となるサポートされていない機能、Web 標準を認識するようブラウザーに命令するドキュメントモード、以前のバージョンの Web フレームワーク (jQuery など) などの検出)。サイトが最新バージョンまたはプレリリース バージョンの IE で表示できなくなるおそれがある互換性の問題が存在する場合、modern.IE から通知されるので、バージョン間の違いに備えて対処するのが簡単になります。セキュリティとプライバシー上の理由により、ここではサイトの技術詳細を公開しません。ただし、簡単に問い合わせて、この情報を入手し、無料でエンジニアリング チームのサポートを受けることができます。

すべてのブラウザーとすべてのデバイスでサイトが適切に動作できるようにする。
このカテゴリには、多様化するフォーム ファクター (モバイル、デスクトップ、タブレット、さらに大画面テレビなど) に適用される、Web に関する一連の新しいベスト プラクティスが含まれています。機能検出の実装、CSS プレフィックスのベスト プラクティスを利用したコーディング、プラグイン フリーの構築、およびレスポンシブ Web デザインの使用はどれも、新しいブラウザーやデバイス間のテスト時間を短縮でき、各ブラウザーやデバイス間でより一貫したユーザー エクスペリエンスを提供できます。

Windows 8 の新機能を利用した構築を検討する。
このカテゴリには、タッチ対応閲覧やスタート画面のサイト タイルの提案が含まれています。これらは、Windows を利用して、ユーザーに合わせてさらにカスタマイズされたエクスペリエンスを提供する手段です。

開発者コミュニティや各開発者の協力により、継続的にコード検出ウィザードを改善していく予定です。以下に、目標の一部を紹介します。

モバイル、タブレット、大画面のフォーム ファクターに必要な、具体的なコード プラクティスにさらに重点を置く。

特定のデバイス向けに構築されたエクスペリエンス (t.msn.com など) を含む、レスポンシブ Web デザインの検出を強化する。

パフォーマンス向上のためにサイトを最適化する方法や、ハードウェア アクセラレータの利用方法について提案する。

Compat Inspector の結果を、スクリプトを挿入することも Fiddler を使用することもなく取得する。

Bing Web マスター ツールなどのログインをセキュリティ保護して、開発者が Microsoft にまず問い合わせなくても、IE でのサイトの表示方法に関する既知の問題を把握できるようにする。

検出精度を向上するために、コードを複数の OS/ブラウザーの組み合わせで実行できるよう Web クローラーを強化する。

BrowserStack のキャンペーンについて

modern.IE からは、実行するテスト コンピューターに関係なく、Windows で使用可能な任意のブラウザーで開発者がサイトをテストできる有数の仮想ブラウザー テスト サイト、BrowserStack に特別に無料でアクセスできます。このキャンペーンでは、2014 年 1 月 31 日まで有効な 3 か月間の無料サービスを利用できます。

BrowserStack のようなサービスを利用すると、独自にテスト コンピューターを管理する必要がなくなり、サービスのブラウザーはクラウドで管理されます。modern.IE では、Chrome または Firefox 用のアドインも提供され、クリック 1 回で任意のブラウザーから直接 BrowserStack 仮想テストサービスにアクセスできます。

ローカル仮想イメージをご希望の場合は、modern.IE で入手でき、Mac、Linux、PC のいずれであっても、ローカル バージョンの Windows 付属 Internet Explorer をダウンロードしてテスト用に実行できます。

コーディングに関する 20 のベスト プラクティスについて

最新の Web (および IE) 向けコーディングで発生する互換性の問題のほとんどに対処できる技術的ヒント トップ 20 をまとめました。この技術的ヒントのリストには、開発者コミュニティで共有されている知見がすべて含まれているわけではありませんが、Web 向けコーディング を簡略化する特に一般的なパターンとプラクティスの一部が載っています。また、Microsoft に支援協力している 2 人のコーディング専門家、Dave Methvin (jQuery Foundation の会長) と Rey Bango (Microsoft のテクニカル エバンジェリストであり jQuery プロジェクトの元メンバー) がこのリストを管理しています。

[Source:Microsoft 2013年4月3日]