攻殻機動隊 S.A.C.のタチコマを1/8と1/2のサイズで再現 / 制作秘話や今後の予定などを聞いてきた

世界的に高い評価を得ている『攻殻機動隊 S.A.C.』シリーズ。そのマスコットと言えばやはりタチコマだ。割とクールでドライな作中における潤い成分みたいな存在だが、実はリアルに1/8サイズと1/2サイズで再現されている。とは言っても、ここまでは結構前からなので既にご存知の方も多いだろう。

実は9/29日に渋谷で開催された「タチコマと秋カフェ」というイベントにおいて、1/8を手がけたCerevoと1/2を手がけた松村礼央氏から話をうかがう機会を得た。筆者もこれらのタチコマについて以前から知っていたが、実際に見るのは初めて。新作アニメ製作が発表されてしばらく経つというのもあり、ここぞとばかりに気になることを聞きまくってきたぞ!

・クラウドで学習

一応概要を説明しよう。まず1/8サイズのタチコマは2017年3月から株式会社Cerevoが発売しているもの。作中でもおなじみの台詞など600種類以上を収録し、クラウド上のAIと連携して学習して自然なコミュニケーションがとれる。またスマホの専用アプリから、タチコマをラジコンのように操作して遊んだりもできる。

少し専門的な話になるが、気になる人に向けてソフト面での詳細も書いておこう。学習機能は自社開発のエンジンだ。一部、画像認識にはMicrosoftのComputer Vision。対話の処理はGoogle Cloud Speech、AI Talk、True Talkといった複数のエンジンを組み合わせた独自のものだそうだ。

・1/8サイズは1台約16万円から

現在普通に販売されていて、Cerevoの公式サイトはもちろんAmazonなどの外部サイトでも買うことができるぞ。お値段は公式通販サイトだとノーマル版が15万7400円、Special Editionが17万7400円だ。

一見するとそこそこの値段に感じるかもしれないが、AIを搭載しサーバーとやり取りして学習するエンタテイメントロボットとしては妥当な価格だと思う。単純に比較できない側面もあるが、例えばSONYが出しているaiboの現行品は本体だけで19万8000円で、さらに9万円のサービスへの加入が必須だったりする。

・オプションでの設定は重要

今回は、渋谷のFabCafe Tokyoにて1/8 タチコマと触れ合えるというイベントだったため、筆者も触れ合わせていただいた。これから買ってみようという方のために、実際どうなのかというところや、今後のサポートや拡張性などをお伝えしよう。

このタチコマの目玉といえばやはりコミュニケーション機能だ。背中のポッドの部分にマイクが仕込んであり、環境音を拾い、適切な音に反応できるようあえて無指向性マイクが採用されている。

会話は滑らかで、音声の合成の質もなかなかのもの。ときおり意思疎通がちぐはぐになるが、そこはご愛嬌というものだろう。この機能を楽しむにおいて重要なのがスマホ側での設定。色々細かい設定が可能となっているが、一番大切なのはマイク感度だと感じた。

まず無指向性のマイクと聞いたとき、賑やかな場所だと周囲の音も拾うため呼びかけに反応しづらくなるのではと筆者は思った。しかし担当の方によると、環境音より大きな音で話しかければ反応するようになるとのこと。

実際に筆者が体験した際には、やはりBGMとお客さんで賑わうカフェ内では呼びかけてもなかなか答えてくれない場面が見られた。しかしマイク感度を上げたり下げたりして、最適な感度を見つけ出したらなんとかなった。でも家で楽しむ際には周囲の音に注意したほうが早いだろう。

・歩行モードはアツい!

筆者的に一番アツかったのはラジコン操作だ。操作中はタチコマ視点での映像がリアルタイムにスマホ側で見ることができ、任意のタイミングで写真を撮ったりも可能だ。また、なかなかに凝っていたのは歩行モード。

足についている車輪で走るのは、正直誰もが想像できると思う。しかしこのタチコマ、歩くのである! ガシャガシャとボディを揺らして歩く仕草は、なかなかに作中での動きをよく再現していると思う。

・サポートは今のところ随時

筆者もこの手のラジコンは好きなほうなのだが、一つ気になったことがある。タチコマの稼動部分はほとんどが歯車やモーターによるもの。非接触のリニア式ではないため、物理的に磨耗したり、グリスが劣化したりすることが予想される

その辺のサポートはどうなのか聞いてみたところ、問い合わせがあれば随時対応するそうだ。購入から1年間は無償だが、それ以降は有償となっている。なお現時点においてサポートそのものの期限は未定だ。

・ソフト面での拡張性はかなりのもの

また、タチコマに搭載されているほとんどの機能はサーバー側と、スマホのアプリに依存している。詳しくはお伝えできないのだが、筆者が「できたらいいなぁ」と思った色々な機能について、かなり広範囲にわたり「ソフト面では可能」ということだった。

もし新作アニメでもタチコマが出てきた場合のコラボやアップデートの予定なども聞いてみたが、現時点では当然未定とのこと。複雑な版権の問題もあるのでフットワーク軽くというのは難しそうだが、今後に期待したい。

なお、記事作成時では筆者もまだ詳細を知らされていないのだが、10月末に再びタチコマと触れ合えるイベントがあるという情報を小耳に挟んだ。気になる方は各自Cerevoの公式サイトや各種SNSをチェックしてみて欲しい。

というわけで、次のページではいよいよ1/2タチコマについて触れていくぞ~! 開発者の松村礼央氏から聞くことができた超ディープな話を次のページ(https://wp.me/p25BsW-4IDc)で大公開だ!

 

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